日本でスクールカウンセラーというと、まだまだマイナーな職業かもしれないですが、アメリカでは高校には必ず、小・中学校にもだいたい1人は常勤している役職です。
私が働いてるのは、都会に位置する高校。高校のカウンセラーの仕事は大きく3つの分野に分かれています。
1)学業のサポート
卒業に必要な科目を取れるように、1人1人ののニーズにあったスケジュールを組みます。生徒と先生のウマが合わなかったら、仲介に入ったり。成績がふるわない生徒と会って、話し合ったり。親とのコミュニケーションも大切。
2)大学進学・将来設計のサポート
9年生のときから、大学に行くためには何が必要か、とか、専攻と職業の関係とか、性格にあった職業をリサーチする、といった授業をします。一対一でカウンセリングすることも。大学の願書提出を手伝ったり、推薦書を書いたり、12年生のカウンセラーになると大忙し。
3)カウンセリング
カウンセラーの最初の仕事は生徒との関係を築くこと。何かあったら話にいける人、であること。人間関係や家庭環境、いろんなことが学業と生徒の精神に影響します。それに対応して、生徒がすっきりするまで話を聞いたり、他のスタッフと連携してニーズにこたえたり。毎日何が飛び込んでくるか分からない、それがストレスでもあり、この仕事の醍醐味でもあります。
こうやって書き出すと、なんだかとっても素敵な仕事のようw まぁ、魅力があったから選んだ職業なんですが…。毎日何が起こるかわからない、というチャレンジは魅力。あとは、授業をしたり、グループで会ったり、一対一でカウンセリングしたり、ペーパーワークしたり、と、いろんな面があるのも好き。
でも、公立の学校で働くということは、結局は大きな組織の中の歯車。みんなかなりのプレッシャーの下で働いています。人間相手なのがしんどいときも多々。あとは、自分のやったことの成果が見えずらいということでしょうか。私がどんなに頑張ったって、生徒の成績が上がらなければ、成果は上がってないのですから。家庭環境がひどければ、私が1時間カウンセリングしたところで現実は変わらないわけで。たまに、目の前に成果が見える、壁にペンキを塗る仕事でもしたいなぁ、と思うのです。
私の高校は90%の生徒が低所得家庭出身。60%が黒人、20%がラテン系、10%がアジア系、残りの10%が白人とネイティブアメリカン。10%がホームレス。かなり働き甲斐のある生徒たちです。ソーシャルワーカーとカウンセラーの間での会話では、日常的にこんな言葉たちが使われます。アルコール依存症の親、暴力、ギャング、ドラッグ、レイプ、性的虐待、妊娠、自殺未遂…。この子達を家に連れて帰って、面倒見たら、みんないい生徒になるんだろうな、と思うこと1日十数回。それと同時に、そういう悲しい話を家に持ち帰らない、というのも自分のメンタルヘルスを保つために大事なことです。
これが私の仕事。毎日が勉強です。
0 件のコメント:
コメントを投稿