私たちの住んでいる建物は4つのアパートメントユニットが入っているんですが、私たちのユニットの真下に住んでいるのは足と耳の悪いおばあちゃんです。人生経験豊かで頭の回転も速いおばあちゃんですが、足を悪くしてからもう5,6年お医者さんへ行く以外は全く外へ出ていません。そのお医者さんさえ、5年前まで一度も行ったことがなかったそうで(70数年の人生の間で!)病気で寝込んでいるのに病院へ行かなかったときは近所総出で説得したそうです。
大家さんがお医者さんに連れて行ってくれます。左隣のご近所さんが毎週日曜日に食料を買い出しに行ってくれます。右隣のご近所さんは引退した看護婦なので毎日様子を見に来てくれます。私たちもたまにですが夕飯を持っていったりThanksgivingを一緒にしたり、と顔を出します。近くに身寄りがいないので私たちのコミュニティが面倒を見ている、という感じです。
しかし、一昨日から事態が変わりました。仕事から帰ってきて間もなく階下から助けを呼ぶ声が聞こえて飛んでいってみると、前日からいつもはいい方のひざが動かなくなってしまいトイレに行けないとのこと。簡易トイレがあるからそれをベットの近くに持っていき、夕食も持っていきました。昨日、仕事の後寄ってみると朝ごはんも昼ごはんもろくに食べていないとのこと。夕食をクリスに持っていかせ、クリスは彼女の簡易トイレを空にし洗わなければいけませんでした。
家から一歩も出れなくなった5~6年前に一人暮らしを辞めるべきだったろうに、ご近所さんに恵まれたばかりにここまで来てしまった、というのが正直なところです。私は毎日ご飯を持っていく約束は出来ないし、クリスも毎日トイレを綺麗にしに行くわけにいきません。ましてや、2ヶ月以内には引っ越してしまいます。引退した看護婦のご近所さんも最近ひざの手術を受けて、自分も杖をついて歩いています。でも、本人は2-3日安静にしていればよくなるだろう、とかトイレの始末と食事だけ世話を頼めば今までどおり暮らせると思っています。もし、夜中にどこかで転んで誰も様子を見に来なければ何時間も助けが来ないかもしれないのに。自分の老いを認めたくなかったり、自立を諦め切れなかったり、金銭面が心配だったり、それはよく分かります。でも、いつかは次の段階へ進まなくてはいけなくて彼女にとってはそれが今な様な気がしました。近所総出で説得、できるといいんだけど。
老いとこの国の介護システム。どちらも私には分からないことがたくさんあります。でも、ここ数日で確実に考えさせられました。私の両親が今まさに直面している問題。私のコミュニティが直面している問題。私も年を取ったら、自分の老いに気持ちがついていけなくなるのかな?とかでも気持ち的に諦めたら老いが進むのかな?とかそこのところのバランスはどうやって取ればいいの?とか。
とりあえず私はあんまり長生きしない、介護しやすい、かわいいおばあちゃんになれるよう努力したいと思います。
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